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<<   作成日時 : 2007/07/31 00:45   >>

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時宗 (壱) (弐) (参) (四)/高橋克彦/講談社文庫


鎌倉時代…むかーしむかし授業で習った以外はなじみが薄くて、ほとんど何も知らない時代。

大河ドラマも見てなかったし、正直あまり興味がなかったので、友達から本が回ってこなかったら未だに読んでないと思われ(笑)


でも。読んでなかったら…知らぬ間にえらい損をしてるとこでした…!

たかだか活字の羅列にこれほど心が震える思いをさせられるとは……!!
(しかも高橋氏の場合はこれで二度目。
というか、高橋作品は以前読んだ「火怨」と、この「時宗」だけ。
二作ともにやられました。)


日本という国にこれほどまで思いを注ぎ、民のために国土を守って戦い守り抜いた人々がいたのかと。なんにも、知りませんでした…。

喩えようもなく申し訳ない思いに。

最初、

「4巻もある〜!!」

とげんなりした(短編好き)のが嘘のように、怒涛のようにラストまで一気読み。
のめり込んで読みました。

で。以下ちょいとネタバレ(…歴史にネタバレもないか?)有ですが。


読み始めてアレっ?てなったのが、タイトルは「時宗」なのに、時宗父・時頼がメインに話が進んでいったこと。読み進めたら納得なんですけどね(笑)

時宗が生まれる前にもかなりの章が費やされます。
もちろん全て必要なエピソードで、時頼が亡くなってからも存在感が大きく、時宗たちを支える礎となっているのがひしひし伝わります。
時宗の異母兄・時輔もいい位置にいます! 北条一族の長である弟を支える兄。そういう存在になれたのも時頼のひとことが大きかった。
この兄弟の信頼関係は読んでてホッとします。


物語の大詰めは元寇。
歴史の教科書がいかに物事を簡略化して書いているかを実感。(いちいち補足してたら教科書めちゃ分厚くなるわな…)
うう、痛ましい…
そんな悲惨な戦闘、習わなかったぞ…

「神風」までに、あれほどの犠牲が払われていたとは。
思い出すと辛い…


重みのある内容なのに、ぐいぐい読まされ、世界に取り込まれます。
本当に読んでよかった。
いい話でした!

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